DOLs代表・山中裕加は異邦人か。 ラジオ番組出演書き起こしより(前編)

最終更新日

南海放送ラジオ THE VOICE(2020年3月14日放送分)より 番組前半部分書き起こし

左から山中裕加、司会の佐伯りささん、IRCの福田泰三さん

今回はDOL代表・山中裕加が、活動拠点である愛媛県内のラジオ局、南海放送ラジオの番組「THE VOICE(ざ・ぼいす)」に出演した際の音源を書き起こし、山中、ひいてはDOLsの活動内容、想いについて伝えたい。

南海放送ラジオ・佐伯りさ(以下、佐伯):こんにちは佐伯りさです。愛媛県内の元気な人の元気な声をお届けするThe Voice、今週はいよぎん地域経済研究センター主任研究員の福田泰三さんとご一緒して参ります。

いよぎん地域経済研究センター福田泰三主任研究員(以下、福):こんにちは、今日はよろしくお願いします。

佐伯:それでは今日のお客様です。西条市起業型地域おこし協力隊の山中裕加さんです、こんにちは、今日はよろしくお願いします。まずは山中さんのプロフィールを簡単にご紹介させていただきます。山中さんは松山市のお生まれで現在32歳です。明治大学理工学部からイギリスのオックスフォードブルックス大学の大学院に進まれ、修士課程を修了されます。その後不動産のメディアサイトを運営する会社などを経て独立。去年5月、西条市の起業型地域おこし協力隊に就任。地域資源の開発に力を尽くされています。

福田:まず山中さんは松山市のご出身ということですけれども、協力隊として西条の土地を選んだ理由っていうのは何かあるんでしょうか。

山中裕加(以下、山:私は独立してから1年ぐらい、都内の仕事を請けながら各地を転々とする無拠点生活みたいなのをやっていて、どこの地域に行こうかなっていうのは割とフラットに見ていて。どうしても地元に帰るみたいな気持ちはそんなになかったんですけど、いくつか選んでいて最終的に佐渡島と愛媛県の西条市を見て、ローカルベンチャー起業をする為の「起業型地域おこし協力隊」へのサポートがあったっていうのと、祖母の家でちっちゃい頃に遊んだみたいな田舎の原点的なものがあって、どこに腰据えようかなと思った時に、最終的に西条市にしました。

福田:地域おこし協力隊っていうのはもうすっかりお馴染みになった感じがしますけれども、山中さんが起業型の、地域おこし協力隊ということで。普通の協力隊とはどう違うんでしょうか?

山中:財源としては地域おこし協力隊の、総務省の財源で同じなんですけど、一般社団法人ネクストコモンズラボっていうのがあって。それは(全国)各地にいくつかあるんですけど、そのうちの一つがネクストコモンズラボ西条(NCL西条)というもので、西条市のローカルベンチャー事業として、その(地域おこし協力隊としての)財源も(行政が)一般社団法人に1回お渡しして・・西条市と契約をして。我々は一般社団法人ネクストコモンズラボと業務委託という形で契約をしています。私は10人のメンバーのうちの一人なんですけど、7つ西条市が決めているプロジェクトがあって、私はローカルプロダクションという「地域資源を、魅力を可視化して編集して発信していきましょう」みたいな枠なんですけど、それ以外にもスポーツアクティビティとかアウトドア系のスポーツを広めようとか、農業系のプロジェクトとか、いくつかあって。で、10人でチームとしてあと二人サポートしてくださっている事務局の方がいらっしゃるんですけど、そのチームとして動いています。

佐伯:普通、いわゆる地域おこし協力隊の方って、個人で来られて、来た上で、地元の方とか協力隊の方同士でつながることがあると思うんですけれども、この山中さんが活動されているネクストコモンズラボっていうのはチームでいろんな側面を持っていて、取り組んでいるようなイメージなんですかね。

山中:そうですね。一応、各自こういう事業をやりたいですっていう事業計画をもともと出して、個人的に契約はしているんですけど、チームでリソースとかシェアオフィスとかそういうもののシェアしながら、情報も共有しながら進めてはいるので。すごくチーム張ってるわけではなくて、皆んな割とこれがやりたいというのがある人(たち)なので、個人は個人なんだけど、チームとして動けるところは動きましょう、みたいな感じです。

福田:そういうメンバーが集まる拠点みたいなのが西条にもあるんですか。

山中:西条市に紺屋町deinというのがあって。商店街にあるんですけど、そこは我々(NCL西条の)メンバー以外でも、西条市内のフリーランスとか普通に会社員の方でも、起業されている方とか副業されてる方とかが集まっているコワーキングスペースがあります。

福田:山中さんはHinel(ヒネル)という屋号で個人事業をされているということなんですけれど、こちらの方の活動は、どういった活動を行われてるんですか。

山中:「頭をひねると未来が変わる」みたいなコンセプトで、Hinelなんですけど、工夫する人を地域に増やしたいよねという思いからネーミングをしてます。これ私が前職の時に「消滅可能性都市」っていうワードが5年前ぐらいですかね、それが流行った時に、ちょうど消滅可能性都市と言われている町の自治体の移住促進事業みたいなのをやっていて。その時に思ったのが、人口とかいろんなものが減っていく中で、各自治体が人口の取り合いをしているじゃないですか。人口の総数を取り合うではなくて、工夫する人みたいな、こう新しいものを生んでいく人で、それをカバーしていくことが大事なんじゃないかなみたいなと思って。頭をひねる人がいっぱいいたら、いい未来になるんじゃないかなと思ってつけてます。

内容としては不動産の企画とか建築のデザイン含めて、このローカルベンチャー事業の内容も含めてやっています。

福田:その起業型地域おこし協力隊としての活動を、具体的にいくつかご紹介いただけたらと思うんですけれども。

山中:主に三つプロジェクトをやっていて、まず自分のコミュニティをしっかり土台を作るみたいな意味で中長期滞在型の拠点を作ろうと思ってます。もう一つは商品開発を通して地域の魅力に触れる人を増やしたいということで、私自身も商品開発をしたりもするんですけど、商品開発を出来るような外の人・・私も無拠点をしてたってさっきお伝えしたんですけど、そういうフリーランスで各地を転々として、東京に縛られずに、みたいな方も多いので。そういう方が一緒に商品を開発してくれる、みたいなプラットフォームを作ろうと思ってますね。あとはいわゆる私、建築学科出身なんですけど、不動産の企画とかが専門なので、実際にリアルなスペースで実地試験に触れてもらうようなイベント・・今「手作りシネマ」っていうのやってるんですけど、そういうものをやっています。

福田:その三つ(のプロジェクト)について、もうちょっと具体的にご紹介いただけますか。

山中:中長期型の拠点作りというのは、今HafH(ハフ)という定額多拠点居住サービスみたいなの使ってたりするんですけど、簡単に言うと定額で各地にある・・世界に200拠点ぐらいある中から、月々いくらで泊まり放題、みたいな。そういう拠点づくりと、Workaway(ワークアウェイ)とかWWOOF(ウーフ)の方が有名かもしれないんですけど、就労する代わりにそこに滞在してローカルな生活をちょっと味わえるみたいな。私も何戸か行ったことあるんですけど、午前中の朝7時から昼前ぐらいまでは農作業やって、その後お家の人とご飯を食べて、午後はフリーで、その家の方と一緒に遊びに行ったり、とか。自分で観光地を巡る、みたいなのがあって、無理矢理じゃなくて地域と接点を持つみたいなのは、すごい有効だなと思っていて。そこの生活に合わせて日々過ごすので。そういうのを取り入れた拠点にしたいなと思ってます。

佐伯:面白いですね。

山中:滞在する人が飲食スペースもやるんですけど中長期で滞在してる側の方がホストになって地域の人がお客さんで、っていう建て付けで(サービスを提供)してあげると、交流が生まれるかな、と思っていて。そういう感じでちょっと少しずつ運用していきたいなと思ってます。

佐伯:西条とは別のところからやって来た人が、いわゆる観光客というのではなくて、まさにその中に溶け込んで暮らせる、というイメージですよね。
しかもその西条の方におもてなしをしてもらうだけではなく、自分の地域の料理みたいなものを振る舞うことで文化交流もできる、すごい、いいことづくめですね。しかもこれ労働力が対価になるということだから、実際その宿泊費っていうのはかからないってことですよね。

山中:はい。

佐伯:えー楽しそう!

山中:是非遊びに来てください。

佐伯:そして商品開発は。

山中:今3つテーマをあげていて、私が移住してからすごく思ってるのが、よくちっちゃい頃おばあちゃんちで遊んでた記憶に残ってる風景と、今見る風景がちょっと違うなっていうのがあって。割とそのいわゆる里山みたいなところにおばあちゃんちがあるんですけど、放置竹林とか放置人工林と棚田がもう今使われてない、とか、川の水が減ってる、みたいなのは体感としてすごいわかるんですけど、それがすごく気になっていて、その今使われてなくて放置されてるものを新しいアイデアを入れて、楽しく商品開発していけば、地域の環境保全とまでは言わないが、地域が良くなるための商品になっていたらいいなと思って。テーマとしてはその三つ、竹林と人工林と棚田を使った商品っていうのを来年度(令和2年度)集めたいなと思っています。

佐伯:例えばどんな商品でしょう。

山中:「竹林を良くする会」っていう放置竹林を整備してる団体がいて、竹を粉砕したパウダーを商品として市役所とかに卸して活動費に充てているのです。竹パウダーを発酵させると堆肥になるんですけど、西条市はすごく農業が盛んな街でもあるので、減農薬、減肥料みたいなことで、地域の環境にとっても良い、みたいな西条市の中でサイクルを作れれば、街としても良くなるし、放置竹林もなくなるし、美味しい食べ物・・竹パウダーを使うと野菜が美味しくなるらしいです。それは今必死にリサーチしてるんですけど、それで(食べ物が)美味しくなってみんなも嬉しいし、っていう循環が生まれればいいなと思って。竹パウダーを売ることを決めました。

佐伯:それでは番組の後半はプライベートなお話なども伺って参ります、ここで山中さんのリクエスト曲をお聞きいただきましょう。久保田早紀で「異邦人」

(「異邦人」かかる)

後編につづく

The following two tabs change content below.
(ここからRAP) 🎤見逃せない資源・人工林 🎤竹林・棚田こそが貴重品 🎤になるここ西条D-O-L-Sに 🎤任せる未来にキープオンSDGs ひぇ! 四国在住フリーランスです。 【映像】映像製作(制作)支援/動画編集 【声】ラジオパーソナリティ/司会 【書】ライター/編集/取材コーディネイト 【企画】広報/ラップ広告/コピー/構成 等々承ります。

シェアする